33期生 田中道代 はじめに講座の中で「何となくが大切」という事を教えてもらった時、 「『何となく』って裏付けがないし、とても抽象的で、あやふやな感じでちょっと頼りないし、 ましてや私の感じた「何となく」なぞ信用ならん!」 と思いました。 そこからが「何となく」を信じる修業のはじまりです。 皆さんの身体に触れさせていただき、 「何となく」感じた違和感、冷たい、硬い、気持ちいいなど、 感覚を研ぎ澄まし繊細で微かな身体の声に耳を傾ける。 そしてそれを大事にする。 今考えると、はじめはその事にしか頭が回っていなかったような気もします。 そんな中、「何となく」体の調子が悪い時がありました。 身体がむくんで仕事から帰るともう何かをする気力もでずに横になってしまう。 かといって、どこかが痛いわけでもなくただただダルい。 その時は「疲れてるんだな」と思っただけで見過ごしてしまいました。 数日後、授業にでると講師の先生に「どうしたの?」と声をかけられました。 先生のお話では、連日の暑さに肺に負担がかかっていたようです。 私は「何となく」を見過ごしていたのでした。 そして、日常の中でも「何となく」のサインは溢れている事に気づきました。 今まで私は「何となく」というサインを見過ごし、 「明確」に感じた物だけに目を向ていた気がします。 そして「何となく」を見過ごす事で、 その先にある沢山の情報に気づかず、横を素通りしていたのでしょう。 その事に気付けただけでもこれからの人生に広がりが出来たように感じています。 結局、体の不調は先生に体操を教えてもらい、 先輩に体操を誘導してもらったりして、ダルさが抜けていきました。 ほんのちょっと身体に回復への方向を教えてあげるだけで、 その先に健やかな生活が待っているんだと実感した出来事でした。 ちなみにこの時、“肋骨が広がる”という事をはじめて実感しました。 体操後に肋骨を確認すると体操前に比べて明らかに左右の肋骨とお腹の際部分の幅が広がっていたのです。 ひとりの人間の身体で、こんなにも肋骨の状態が変わるのかという感じでした。 そして肋骨の際部分の幅が広がってお腹が広くなり、「触っていて気持ちが良い」というのはこういう事なんだというのも実感しました。 教えていただいている時はしっくりと腑に落ちてこない事も、 こうして自分で一つひとつ体験することで咀嚼されて、 血となり骨になって行くんだなと思うとワクワクしてきます。 そして、その先に健やかな生活が待っている気がします。 「何となく」!! これからもちょっとずつでも良いので、 立ち止まることなく進んで行んでいこうと思います。 |