33期生 一井葉子
年齢性別も、道場に通う目的も、職業も、国籍も、立場も。そんな様々な方々を“井本整体の場”が繋いでくれています。 私は、現在セルフメンテナンスをするための教室を開いていますが、その仕事に役に立つかなあ、くらいの軽い気持ちで道場の門をくぐりました。今までにも整体や解剖学を教えてくれる他の学校にも通ったこともありますし、自分自身の体もある程度理解し、メンテナンスできていると思っていました。でも、何かが足りない、もっと学ばなければならないような気が常にしていた私は、頭で考えるというよりも、体感し学べる場所を求めていました。 でも現代の社会では多くの学校は「学ぶ=テキスト」などのように、感じるというよりも、目に見えるものを重視する傾向が強いような気がします。 ところが、ここには他の整体の学校では全く教えていただけない世界がありました。 井本整体での講義は「気」とか「間」などの言葉が飛び交い、初めて参加した初等講座の授業の中では、「なんとなくいいと感じるところ」「手でピタッとくる位置」といった五感をフルに使って感じるという事を沢山教わりました。 「相手と対峙する心」や「集中力」などの精神性に負うところは、趣味で続けている茶道の世界に通じることが多く、私の中にすっと入ってくるものがあり、ここでもっと学びたいと強く感じることができました。 そんなふうに始まった私の井本整体生活でしたが、当初の予想を大きく超えた膨大な知識と技術を、日々学ばせていただいています。先生方や先輩方は、ご自分たちが知っている知識と技術を出し惜しみすることなく、全て全力で後輩に伝えようとして下さいます。わからないなりに、気持ちが通じ合う感覚や、からだが変化することを体感していくことで、自分の体調やもっと深い何かが変わり始めています。 なんとなく少し具合が悪いな、と思っても道場に行って操法を練習すると体調が良くなることも多々あります。日々自分の体と向き合うことで、少しずつ本当に体調がいいということはどういう状態なのかが、分かってきたように感じます。 奥が深くて、まだ入り口に立ったばかりですが、ずっと先に、先生方が教えて下さろうとしている整体の世界が見えてくるのかな、と思っています。 井本整体は、整体の知識や技術、自分の体を整えること以上に、現代の人間が失いかけている大切なことを再度思い出させてくれる場所です。 「礼儀」、「道」、「相手を思いやる気持ち」、そんな昔の日本人が大切にしてきた目に見えないことをきちんと心がけることで、体調を整えることはもちろんですが、自分の考え方や生き方までも整えることができるような気がしています。 |